ボランタリー・チェーン(VC)とは、問屋や小売店が、既存の小売商を組織化し、規模のメリットを追及する協業システムのこと。そのための合理化・共同仕入れを図っている。
ボランタリー・チェーンの定義は、フランチャイズ・チェーンの定義と同様の定説がなくいろいろである。また両者は、歴史的な発生経過も、組織化の対象となる加盟店の性質・目的も違うものである。
(社)日本ボランタリー・チェーン協会は、ボランタリー・チェーンとは「各地に散在する多数の小売商(卸商が参加することもある)が、それぞれの独立性を維持したまま、自主的に永続的な連鎖関係を維持し、事業を協同する組織である」と定義づけている。ボランタリー・チェーンでは、「協同の原則」が尊重されている。
ボランタリー・チェーンの組織は、民法上の組織の性質をもっている。組合組織による組合員のための組織形態であることが大きな特徴で、合議性が基本であるためコンセンサスがなかなか確立できず、意思決定に時間がかかり統制力が弱いといえる。実際にも、組合の規約を作成しているのだが、さらに一歩進めての事業協同組合を結成している例もみることができる。